2015/09/18

絵本作家 クライドルフ



先日、絵本の勉強会がありまして、スイスの絵本作家 クライドルフを紹介してもらいました。夏の間開催されていた原画展に講師の方が行かれて、色々と資料を見せていただく事が出来ました。(八ヶ岳小さな絵本美術館にて)

自然を愛するクライドルフの描く絵は、愛に溢れていて、優しくて、とても可愛いらしい。



絵本を描くようになったきっかけは、ある日、たまたま山で見かけた美しい花に心奪われ、皆に見てもらおうと、その花を摘んで帰りました。
しかし、自宅ではたと気付きます。
この花は、あの山の野辺に咲いているからこそ美しいのだと。摘んでしまった事を後悔したクライドルフは、せめてもの償いに、その花の絵を描いたのだそうです。

この絵がそうです。


それ以来、植物を描くようになり、それが目に止まり、絵本の仕事が来るようになったのだとか。

どれも小さな動植物への愛が感じられ、心優しいクライドルフの世界観が見るものに安らぎを与えます。

絵本のラフスケッチ 

植物達を愛し、よく観察し、なんだかフラワーレメディーのバッチ博士を彷彿させるな…と、摘んできた花のスケッチの経緯を聞きながら思いました。
大自然と小さな生き物たちへの思いやり、みんなが大事にすれば平和な世界。

クライドルフとバッチ博士が、同じ時代を生きていたことも、なんだか嬉しく思ってしまいます。

素敵な絵本達、詩集のようなものまで。
手に取る機会があれば、クライドルフの優しさを感じてみてください。

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