2018/03/14

森林セラピー: 山口市徳地


山口市徳地は、日本で第一期に認定された森林セラピー基地。
http://www.shinrin-therapy-yamaguchi.jp/

今回は、ガイドさん2名に案内してもらって、春の息吹いっぱいの森を散策してきました。
愛鳥林エリア、大原湖周遊コース。

お昼休憩を挟んで、ゆったり5時間掛けて森の散歩をしてきました。
首から簡易ルーペを提げて、木々の新芽を観察したり、シダや苔類もみてきました。
パキパキと小枝を踏みならして、枯れ葉で覆われた小道を歩きます。

この感じ、久しぶりでした♪

クマやイノシシも出るよと説明を受けて、実際イノシシが木の実を食べるのに穴を掘った跡なども見ながら、熊鈴の音も心地よく山道を歩きます。

お天気にも恵まれ、最高の森林セラピーでした*




どんぐりが、芽を出して、しっかりと地中に根を下ろしています。
赤い実が印象的。どんぐりって、頭のてっぺん、尖った方から根を出すんですね。
逆だと思ってました。




この時期、まだ緑も少ないのですが、アセビの花が満開でした。 
アセビには毒があるので、動物達もそれを避けて食べません。
なので、誰に傷つけられることもなく、アセビは堂々と咲き誇っていました。
見た目はとは違って、花がプラスチックの造花のように硬いんです。
指でつぶすと、パチッとはじける音がします。
昔の子ども達はそれを楽しんで遊んでいたようです。
ピンク色の花を付けたアセビの木もありました。





お正月の鏡餅の飾りによく使われるウラジロ。
分かりづらいけど、真ん中にぜんまいのような新芽が隠れています。
このシダ植物の、年齢の数え方も教えてもらいました。
ほかにも、似たようなシダをたくさん見ました。
特徴がそれぞれで面白かったです。




シダには、胞子を付ける葉と、付けない葉があって、役割分担をしています。
これはシシガシラ。上に伸びて茶色くなっているのが胞子を付けた葉です。
夏頃になれば、葉が生い茂り、ライオンのたてがみのように見えることからシシガシラという名になったようです。




ショウジョウバカマ

真ん中にツボミがあります。もう少ししたら、可憐な花を咲かせるそうです。
どれもみんなツボミを持っていて、今か今かとそのときを待っている様子が愛らしかった。





倒木に生えるキノコ達。森のお掃除屋さん。
立ち枯れしている木々にもでっかいキノコが付いていました。
それを見て、その木が生きているかどうか見分けることができるそうです。




 大原湖

湖の湖面は穏やかで時折さざ波が立つ程度。
映り込む空も山も、本当に美しかった。
胸一杯に深呼吸。大原湖を臨む見晴らし台にて、お茶休憩。
美しい景色と甘いお菓子に舌鼓。




お茶休憩をしていると、すぐそばにクロモジがいました。
葉っぱは全部落ちていて、細い枝の先に、たくさんの新芽が。
小枝を一本頂いて、皆でクロモジの香りを楽しみました。
体験させてくれた小枝は、持って帰って、小瓶に挿しています。
新芽が開くと嬉しいな。






森の中を歩く。
フィトンチッドいっぱいの木々の間を抜け、木漏れ日に包まれ。




見上げると木々の生命力に圧倒される。
今年の厳しい冬も乗り越え、力強く葉を茂らせている。
その姿がたくましくて、木に寄り添い、抱きしめられたくなる。





この時期は、木々の葉がまだ茂っていないので、普段見られない湖の景色を見る事ができます。湖と木々のコントラストが美しい…ため息が出ちゃう。





やまびこポイントもあったりして、ヤッホー!!
と叫んできました。






これは珍しい、葉の裏に花が付いています。
この香りが独特で、たくわんのような発酵臭がしました。
里の人はこの花の香りがすると、春を感じるそうです。
名前忘れちゃった! >_<





崩れた岩にしっかりしがみついて根をはり生きる木。
木の根の力で、岩が中から砕け落ちます。
岩肌も何か語りかけてくるような姿形をしていて、様々な表情を見せてくれました。




ホソバシラガゴケ 


先が白く、白髪のようなので、そのまま名前が付いています。
とても綺麗な苔だったので、今回落ちていた苔をお土産に、家で育ててみることにしました。ぱさぱさに乾燥していた苔が、水を掛けてやると、一気に瑞々しく生き返りました。







アオキ
上がオスの木(アオキくん)
下がメスの木 (アオキさん)

森の案内人の方が、愛称で呼んであります。アオキには道すがらよく出くわして、
あらアオキさん!ここにはアオキくん!と、すっかり覚えてしまいました。
メスのアオキには、赤い実が付いています。







これもシダの仲間で、姿形が可愛い*とすっかりお気に入り。
まん丸い葉っぱがびっしり。岩肌を素敵に覆っていました。
胞子を付ける葉っぱだけ、ひょろっと細長いのが特徴。






佐波川ダムの管理棟でお昼休憩。
事前に注文しておいた「森の癒し弁当」の美味しかったこと!
徳地のお米、野菜など、10品目のお弁当。
青空の下、山々に囲まれて食べるごはんは、最高でした*





佐波川ダムの管理棟から、ダムの上を歩いて、横に続いている長いトンネルを抜けると、
そこには、可憐なお花達が待っていました。
今の時期だから見られる、ショウジョウバカマの仲間達。
ここからさらに茎を伸ばしていくそうです。




薄紫色の花が可憐でしょ* 
ルーペでひとつひとつ観察しました。

他にもお星様のような小さなお花達もたくさん出迎えてくれました。






駐車場横の公園スペースに、マンサクが満開。
黄色の花が青い空によく映えていました。
そして、とっても香しい香り。
これにはうっとり。
最後に癒しの花の香りを胸いっぱい吸い込んで、
森林セラピーツアー終了となりました。

一足先に春の森を散歩。
森の中は、優しさと生命力に溢れ、訪れる春の喜びに満ちていました。
森の案内人さんと一緒に、自然を満喫する楽しいツアーとなりました。






もうひとつお土産。タラヨウの葉っぱ。
引っ掻いて傷を付けると、そこが黒く浮き出てきます。
これを利用して、葉っぱの裏に文字を書くことができます。
この葉っぱ、切手を貼れば、定形外で送る事ができます。
ハガキになるなんてね!

他には、ツボミを付けた杉の小枝とか(花粉症の人には嫌がられそうですが)
色々ポケットに入るだけ、拾って帰ってきました。


5年日記の1ページに、この日の出来事を記しました。
本当に素敵な森の散歩でした。


1年を通して観察すれば、また違う植物に会えますね。
ゆるやかなアップダウンの道で、歩きやすかったので、今度は娘も連れて行ってみようと思います。^-^





Coronet of Flowers*
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