2017/12/21

絵本を通して分かち合う


 

広島で、絵本を通じて知り合った、たくさんの人々。
時に慰め、励まし、寄り添い、支えになった絵本の数々。
子ども達への伝え方、心の在り方、本の選び方、楽しみ方。
大人向けの絵本セラピーなど。
絵本仲間と先生、先輩方にたくさん教わりました。 


そしてここ山口でも、絵本の活動は続けています。
さらに熱心で、マニアックで、真面目で、探究心に富んでいて、知識豊富な方々と、絵本を囲む贅沢な時間を過ごしています。
上の写真は、地域文庫のさくらんぼ館。
山口県立大学の一画にある小さな森の小さなお家。
四季折々の美しい景色の中に、ひっそりとたたずんでいます。
木造の建物のドアを開けると、壁面の本棚いっぱいに絵本や児童書が並んでいます。

初めてここを訪れた時、新緑まぶしく若葉につつまれ、なんて可愛らしいのだろうと、胸が弾みました。今の季節は、赤や黄色の落ち葉の絨毯が、入り口まで敷き詰められていて、ふかふかの落ち葉の上を一歩ずつその感触を確かめながら、ゆっくり歩いて入っていくのが楽しくて、心躍ります。カーテン越しに、外の枯れ葉がシルエットを成して落ちて行く様子をそっと眺めるのも素敵です。少し前は、真っ赤な彼岸花が、あちこちに咲き乱れていました。小さな森の豊かな表情。自然を近くに感じられる素敵な場所です。


初めて出会う、山口での絵本の仲間。

絵本や児童文学好きが集まって、各々のテーマに沿って発表していき感想を述べ合う時間が、温かく、どこかインテリジェンスで、優しい雰囲気に包まれ、その場に馴染むのに時間は掛かりませんでした。
躊躇も違和感もなく、距離も感じず、すーっと入っていけました。
皆さんのお人柄がそうさせたのでしょう。

最初の日から、ここは特別な場所になりました。


月に1回の活動ですが、年間通じてテーマを決め、担当が発表します。
それ以外は、お話会や文庫を解放して、子育て世代の一般の方が利用できるようになっています。本の貸し出しも行われています。


また別の会では、英語の先生を招いて、くまのプーさんの洋書を、日本語訳と読み比べていく会もあり、年代別のくまのプーさんの日本語訳の違いや、別の訳者での表現の違いなどを、皆で拾い読みして楽しんでいます。こうやって、じっくり一つの作品を原文と比べながら読んでいくのは初めてのことで、仲間と一緒に読んでいくと、さらに個々人の意見や発見もあったりで、本当に面白いのです。黙読では気付き得ない、新たな気付きが多々あります。

今日は、今年最後のプーの会でした。
本当に良い経験をさせてもらっています。





小学校の図書ボランティアも、新しい小学校で続けさせてもらっています。
子ども達への読み聞かせは、私のライフワークです。

朝の10分間と、5、6時間目の学年別お話会。
月に3、4回くらいのペースで読ませていただいてます。
上の写真は、秋に小学校のフェスタがあった際のお話会の様子です。
なかなか読んでいる所の写真を撮ってもらう機会がないので、大変嬉しかったです。


こちらの小学校の図書ボランティアさんは、人数が多くて驚きました。
季節ごとの図書室の飾り付けや、本の修繕にも積極的で、お母さんパワーを感じずにはいられません。皆子ども達のために、一生懸命、企画を考えて、毎回楽しいお話会となっています。

私もいつも、子ども達へ心を添えて、絵本の世界を届けています。
ざわざわ…としていた空気が、ふっと絵本の力に引き寄せられ、しーんとなる瞬間が好きです。真剣な子ども達の眼差しが好きです。一緒に笑い合うときが大好きです。
私の好きな1冊を、少しでも心に留めてもらえると嬉しいな…いつもそんな気持ちで、最初の1ページをめくります。
子ども達の期待も感じます。そんな子ども達を裏切らない読み手でありたいと思います。
しっかり絵本の良さを伝えられる人でありたいと思います。

絵本を通して分かち合う、その場の印象をずっと先にも心に残していけるよう、純粋な気持ちで、本と子ども達と向き合う自分でいようと思っています。

こんな機会を与えてもらっていることに、本当に感謝です。
心からありがとうございます**





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