延々と轟く雷と、滝のような雨の音。荒れ狂った空に不安で眠れなかった夜。
夜が明けると、土砂に埋もれた家々、崩れた川岸、流された車。
夕方まで穏やかだった目の前の川が一変、濁流となっていた。
けたたましくヘリコプターが飛び回る、サイレン、非難指示の警報。
膝まで泥に浸かった線路やスーパーマーケット、幼稚園。
夕方まで穏やかだった目の前の川が一変、濁流となっていた。
けたたましくヘリコプターが飛び回る、サイレン、非難指示の警報。
膝まで泥に浸かった線路やスーパーマーケット、幼稚園。
あれから1年。亡くなった方々、遺された家族、痛ましい風景。
まだ癒されない胸の痛みは、ちくりと思い出と共によみがえります。
まだ癒されない胸の痛みは、ちくりと思い出と共によみがえります。
忘れずにいたい景色は、胸の中。
私の大好きな木は、そこにいて、大きく枝葉を広げて、夏の陽射しを浴びています。
私の大好きな木は、そこにいて、大きく枝葉を広げて、夏の陽射しを浴びています。
今朝はショベルカーが散歩道で、崩れた山肌に爪を立てていました。
川の向こう岸から見つめるだけで、もう1年、通行止めの散歩道。
今は当たり前になってしまった風景に慣れてしまって、あの夜の恐ろしさも薄れてしまって…
だから、1年の日を迎える今日。
大好きだった景色を愛おしむ。
大好きだった景色を愛おしむ。
一晩で姿を消した、今でも大切な大切な、大好きな…
大好きな木 新緑の頃 一斉に芽吹いて
新しい柔らかな葉が 光に輝いて眩しかった
真夏の陽射しの中でも力強く
魚も鳥も鹿もみんなの憩いの場所
そこにあるだけで よかった
触れてみたくて 近づきたくて そっと
葉が落ちても 水面に映って優しかった
雪の頃 静寂の中 凛と 神々しく美しく
大好きな 木
あなたにどれだけ癒されただろう… 今も。
あなたにどれだけ癒されただろう… 今も。
訪れる悲しみも喜びも人それぞれ。
私の喜びは、この場所を通る度に、この木を思い出せる自分がいるということ。
いつも堂々と、しっかり立っているんだ。
私の喜びは、この場所を通る度に、この木を思い出せる自分がいるということ。
いつも堂々と、しっかり立っているんだ。
ありがとう、元気で。
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