【四大元素と植物観察】
土・水・風・火の4つのエレメントから植物を観察します
今回は「ユリ」
参加者それぞれ違うユリを手に、じっくり観察してユリの持つ特性や感じたことをシェアしていきます。
花屋さんで選んだのですが、数種あるユリのうち、この日は黄色のユリに心惹かれました。このところ、イベント続きで刺激を受けたり考えたりすることが多く、脳が興奮状態で夏の暑さも合間って、心身ともに熱を帯びてる状態だったのですが、このユリに出会った時、活力はそのままに不要な熱を吸い取ってくれるような心地よさを感じました。湧き上がる活力と静けさ。
ユリ科の植物の特性として「3」という数字が基本になっていて、外花被片3枚(細い萼片)内花被片3枚(太い花弁)雄しべ6本、雌しべの先端が3つに分かれています。雄しべは花被片に1本ずつ付いていて、Tの形で揺れるのが特徴です。種は薄く、紙を重ねたように子房にびっしり収まっています。ほぐすと紙吹雪のようにヒラヒラと舞います。
蕾は3面になっていて、外花被片の縁に内花被片の中心が重なっています。朝開き始めた蕾が、お昼までにゆっくりとその過程を見せてくれました。蕾の中に、雌しべと雄しべが身を寄せ合って収まっています(見せてくれてありがとう)
咲いたばかりの花に香りはあまりなく、咲き終わりのものも薄いです。
全ての花びらが広がると香りはじめます。強い芳香です。
スケッチしながら気づいたことは、葉や蕾、花弁が直線的で形が似ていること。茎が太く艶やかで水分をたっぷり含んでいること。花の存在感。繊細な光のエネルギーが何本も下から上にまっすぐ伸びて放出されているような印象を持ちました。
「ユリは人類と一緒に何をしたがっているのか」「ユリが教えてくれる在り方とは」先生の問いかけに、しばしユリに意識を向け瞑想。