【四大元素と植物観察】
土・水・風・火 の4つのエレメントから植物を観察します
「ローズマリー」
老木のような出で立ちで、うねうねと太い幹を持ち、力強く根付いています。根元だけを見ると大木のようです。
葉付きは荒く、枝が丸見えで、すかすかの状態、とても乾いた印象。
それでも、薄紫の小花が咲いている様子には癒されます。私のローズマリーは、めしべが1本、おしべが2本でした。対生の葉が上に向かって90度ずつ回転しながら十字に付いているのがはっきり分かりました。
普段ローズマリーは料理によく使っていて、ドライのものを岩塩と一緒にチーズトーストなどに振り掛けて食べるのがお気に入りです。庭にあるローズマリーは、どちらかというと観賞用で、残念ながら食べるという雰囲気ではありません。
暮らしの中でローズマリーのアロマは、仕事に集中したい時などに使いますし、ハーブティーでも血行促進のために、よくブレンドして飲んでいます。スーッとした真っ直ぐで透明感のある香りは、体の芯を突き抜け、ペパーミントとは違った心地よさを感じます。
さて、四大元素と植物観察、土のエレメントから。
ありのままのローズマリーの姿をスケッチしていきます。3回目となると、少しコツが分かってきました。自分の感情を脇に置いて、見たままを描く。枝の付き方、葉の様子、細かく見ていきます。一見尖って見える葉も先は丸く柔らかな形。
次に、水のエレメント。
ローズマリーの気の流れを感じていきます。
絵に描いても体で表現してもよくて、自分がローズマリーになったつもりで波長を合わせていきます。
風のエレメントで、スケッチに色をつけていきます。
ここで初めて、自分がローズマリーから感じることを言葉に書き記していきます。ローズマリーを通して自分の心模様が色として現れてきます。
火のエレメントは、植物から受け取ったものを自身が行動として起こすという作業になるわけですが、ここでは、ローズマリーから今日受け取った言葉をシェアしていきました。
私は、ローズマリーでありながら、かすかにしか香らない我が家の庭のこの子に、健気さを感じ、同時に忍耐強さや、周囲に流されない強さ、困難に立ち向かう強さ、シンプル、潔さ、真っ直ぐな姿勢といった言葉を受け取りました。
後から庭に出て、改めてローズマリーの株を見ると、圧倒的な力強さに敬意さえ覚えました。薄紫の花の優しさが、さらに心に染み入るようです。強くて優しい、頼れる存在。
心や体の中で煩雑に絡み合ったりもつれたり、とっ散らかっている情報や感情を、ローズマリーが、真っ直ぐに整えてくれる、そんな気がしています。
ローズマリーという存在が、広く大衆に知られており、活用されている植物であるということに、どんな意味が隠されているのか、とても興味が湧きました。
四大元素からみていく植物観察は、初めからうまくいくものではないかもしれませんが、回を重ねるごとに目の前の植物に向き合うコツのようなものがつかめる予感がしてうれしく思います。